歯を支える周りの組織が崩れる病気のひとつが「歯周病」、これにより歯が失われます。食事に不自由し、それが消化器系の器官に支障をきたすことになります。しかし!歯周病の弊害はそれだけではありません!以下のチャートのように、歯周病が全身のさまざまなところに影響を及ぼすことが明らかになったのです!
成人で歯が失われる理由のひとつが「歯周病」です。歯垢・歯石中に含まれる歯周病菌により歯を支える組織(歯周組織)が悪化することで次第次第に歯が支えられなくなり、ついには抜けてしまうのです。おとなの歯(永久歯)は生え変わりがないので、抜けた歯を放置することで口の中の状態は更に悪化、かみ合わせの負担が残る歯にこれまで以上にかかるだけでなく、放置することで隣などの歯が動いて噛み合わせが大きく変わることもあります。
一方、歯周病菌の放置は全身に悪影響を及ぼし、菌が歯周組織周辺の微小血流から血液循環系に入り込むと、菌は全身を巡ることになります。菌体外毒素や炎症性サイトカインなどを伴ってることから、それらが全身疾患の発症・進行につながるのです。古くから知られていた脳血管障害のみならず、近年では糖尿病・がん・アレルギー・リウマチ・新生児の低体重…さまざまな疾患に影響を及ぼすことが明らかになりました。
原因となる歯周病菌は口の中に常在する菌ゆえ、厳密にはどなたにも歯周病にかかるリスクはあると考えられます。大事なのはそういう歯周病菌をコントロールすることです。日頃の歯磨きなどのセルフケアもそうですし、定期的に歯医者さんでチェックを受け歯のおそうじ(PMTC)を受けたり、必要あらば歯石取り等の治療を受けたり、…いずれもプラークコントロールにつながります。
また、あいにく歯を失うことになり、そのあとでインプラント・義歯・ブリッジなどの補綴装置を入れることになっても、それらを長持ちさせるためにも歯やお口のお手入れが重要になります。
つまり…歯周病予防は一生必要だと考えられます。
おいしく食事をとるためにも、たのしく会話するためにも、
そして全身的な疾患を防ぐためにも、
歯医者さんでの定期的な受診を欠かさず受けましょう!
みなさまのご来院をお待ち申しております♪