12/16(土)夕方は、歯科保険医協会主催のセミナー。
松山市ご開業の西田亙先生による講演でした!
ご自身の体験をもとに歯周病予防のたいせつさを説く、たいへん貴重な先生であります。彼の講演を聞くのは2年ぶりかな…あの時は「あいうべ体操」でおなじみのみらいクリニック今井先生主催のセミナーでした。笑いの絶えない、でもとっても重要な内容の連続だったことを覚えてます。
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歯周病は多くの全身疾患の発症・進行に関わっていることは、いまでこそ多くの方々に知れ渡るようになりましたが、そのきっかけを作ってくださった1人が西田先生でしょう。
歯周病と糖尿病は表裏の関係であります。じつは「炎症」でつながっており、歯周病により生じる菌や菌体外毒素・炎症性サイトカインが周辺の豊富な血管網を通じて全身に流れることにより、インスリン抵抗性が大きくなり、血糖値が上昇します。
これを抑えてくれるのが歯周病進行を防ぐ治療。スケーリング等の基本治療を受けることにより、血液検査でも炎症マーカーのCRPや糖尿病マーカー?のHbA1cが改善され、うまくいけばインスリン注射や経口服用などの治療費も抑えられることになります。
講義では歯周病予防のたいせつさと共に、歯科と医科が連携して歯周病治療に臨むことの重要性を教わりました。いまいちおろそかになりがちな文書でのやりとりもぬかりなく進めていくこと、肝に銘じたいところです。
歯周病予防は脳血管障害や糖尿病だけではなく、消化器疾患、癌、アレルギー、誤嚥性肺炎、といった全身疾患に関わるだけでなく、肥満、新生児の低体重、といったことにも影響を及ぼします。我々歯科に携わる者はこのことを更に広く知らしめる必要がある!…西田先生の講演を聞くたびに痛感する次第です。
ありがとうございました!
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